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◆そもそも「中流」なんて言う「階級・階層用語」は、イギリスにその期限があるんですね★……短縮版「暮しの赤信号」4/5(火)
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掲載されていますが、当方とは無関係ですのでご留意下さい。
ニッポン人の心と体を救う!
★短縮版メルマガ「暮しの赤信号」★
2016年04月05日(火)号
No.2522-「短縮版」
まぐまぐ!、メルマ、EMの合計約7000部発行
【創刊は2004/10/5号】
毎日、早朝5:00に配信(日曜は休刊です)
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『脱コンビニ食!』(平凡社新書)や『危険な食品』(宝島社新書)
などの著者で、食生態学者、そして日本危機管理学会員でもある
山田博士(ひろし)が配信。食べものだけでなく、人としての生
きかたを考えます。なんともユーモラスな文体が人気のようで……。
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やあ、こんにちは。
山田博士(ひろし)です。
お元気でしたか!
今日もまたお逢いしましたね。
嬉しいです。
地球という星を平和にしたい。
そして子どもたちの頬(ほほ)に流れる涙をストップさせたい。
ぼくはいつもそれを望んでいます。
そのために、「食べもの」が人を180度変え、家族を変え、
文明を変え、歴史を変えてきた、重い事実を、
ぜひ知ってほしい……。
▼本日のメニュ▼
【1】読者への「おとぼけ返信」(毎回1通):
この欄は、毎週火曜日に掲載します。お楽しみに!
■No.1453
私が子供の頃も、国民のほとんどが中流階級だと思っ
ている時代でした……
(N.Hさん、岡山県岡山市、女性、自営)
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無料ですが、すべて「有料級」です。
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・ストーリィ『タバコ・ぷかドン』」
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【1】
▼読者への「おとぼけ返信」▼
(毎回1通、掲載します)
この欄は、毎週火曜日に掲載します。お楽しみに!
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注:個人のお名前はイニシャルにし、個人情報などは割愛し
ました。
また、誤字脱字などは訂正しましたが、送り仮名や漢字、
文体などはそのままですので、全体での統一はわざとし
ておりません。短縮する場合はあります。
読者の体温をそのままお楽しみください。
イニシャルは、姓と名の順です。
(例:美空ひばり→M.H)
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■No.1453
私が子供の頃も、国民のほとんどが中流階級だと思っている
時代でした……
…………………………………………………………………………
(N.Hさん、岡山県岡山市、女性、自営)
私が子供の頃も、国民のほとんどが中流階級だと思っている時代で
した。
本当に今は、貧富の格差が広がっているんですね。
国民の意識も今の日本に希望を持てていない気がします。
高度成長期の生き生きとした日本に戻る方法はないのでしょうか。
■山田からのお返事■
~そもそも、こうした「中流意識」なんて言うような「階級・
階層用語」は、イギリスにその期限があるんですね。「上流」
とは王族、貴族たち。そして「中流(中産)」とは資本家たち。
そしてその下に労働者たち。でも日本の「中流」とは(笑)。
Nさん、こんにちは。
お元気でしょうか。
いつも、メルマガをご覧になり、喜んでいます。
Nさんがおっしゃる、いわゆる「高度成長期」の時代。
でも、ぼくに言わせれば、「あの時代、本当に国民は生き生きして
いたのかなあ……」なんて、ちょっと疑問に思ってしまうんです
ね(笑)。
確かに、社会には、ある意味、「活気」があったのは確かでした。
まあ、ぼくは「暗い活気」に思えたのですが……。
でも、多くのかたは、なんとなく自分も「中流になったんだ」と、
企業たちに思わされ、その手のひらの上で踊らされているようでし
た。
もちろん、誰しも、将来への一抹(いちまつ)の不安を心の片隅に
抱きながらも、あえて、それらについては、考えないようにして
いたものです。
その原因は、あの時代が過ぎてから、よく分かりました。
多くのかたが、それに気がついたのでしたね。
当時、なんとなく「喉(のど)の奥に引っかかった小骨のように」
感じていたボンヤリ感が、その数年後に分かったわけです。
そうなんです。
あの時代は、「心」が存在しなかった……。
ただ、お金だけが、まるで亡霊のように、街を蠢(うごめ)いてい
たんですね。
すべてが、本当に薄っぺらな社会だったんです。
★★★
いまでも鮮明に思い出すのですが、あの時代、ぼくも、仲間たちと
仕事の打ち合わせのあと、夜の六本木で飲んだりもしました。
もちろん、地下鉄の終電など、とっくに終わっています(誰も、そ
んな時間など、気にもしない時代でした)。
そのため、タクシーを拾うしかないのですが、そのとき、ハンドル
を握りながら運転者さんが、斜め後ろのぼくを時々見ながら、話し
てくれた内容を、いまでもよく覚えています。
「お客さんねえ。この間なんか、列に並んでいる客の横から割り込
む人がいて、その人が言うには、六本木から赤坂まで1万円出すか
ら先に乗せてくれよ……なんて、1万円札を窓の外でヒラヒラさせ
る男性がいたんですよ。もう呆(あき)れちゃってねえ……」
東京をご存じのかたならお分かりかと思います。
六本木と赤坂なんて、ほんのすぐ近くなんですね。
そう、目と鼻の先。
六本木から青山1丁目方面へ走り、乃木坂から右へ曲がって坂を下
れば、もう赤坂の街に入ります。
まあ、歩いても十分可能なぐらいの距離。
ぼくなど、よく歩いていましたからね。
それだけの短い距離を、なんと「1万円出すから、先に載せろ」と
いう客がいたというわけ。
当時の「高度成長時代」というのは、カネだけですべてを解決しよ
うという、こういう輩(やから)ばかりが、はびこっていました。
もちろん、相手を敬(うやま)ったりするなどの心は、どこにもあ
りません。
自分だけ良ければそれでいい。
そのような、「高度成長時代」に、いわゆる「中流意識」というも
のが、多くの国民に浸透して行ったのでしょうね。
当時、ぼくはそのような社会が嫌いで、はやく社会が変わらないも
のかと、いつも思っていました。
★★★
上述した「中流意識」は、すでに1970年あたりで、最高率を占
めていました(朝日新聞の世論調査による)。
そのころから、国民の多くが、そう思っていたわけですね。
日本では、上流や中流などと言いますと、人を社会的地位や所得な
どで差別している感がします。
ただ、そもそも、こうした「中流意識」なんて言うような「階級・
階層用語」は、イギリスにその期限があるんですね。
この国では、これらは制度ではないのですが、歴史の中で培(つち
か)われた意識が定着しているように思います。
産業革命以後、上流、中流(中産)と労働者階級……というものが
形成されました。
この場合の「上流」とは、王族、貴族、それに土地所有者など。
そして、「中流(中産)」とは、主に資本家、銀行家など経営によっ
て得た利益で暮らすブルジョアたちのこと。
そして、「労働者階級」というのは、主に肉体労働によって生活の
糧(かて)を得ている人々なんですね。
これらがいまも、平然と、定着しています。
でも日本ではそうじゃなく、この「中流意識」というのは、195
0年代の後半ぐらいから1970年代前半ぐらいにかけて、いわゆ
る「高度成長時代」にかけて発展したものなんですね。
いわゆる「サラリーマン」と言われる人たち。
彼らが、多くの財産などはけっして所有しないのに、所得が毎年増
えて生活水準が向上する期待感が膨(ふく)らんだことから、この
言葉が定着したのでしょうね……(省略)。
★★
~本誌は「短縮版」です~
長くなりますので、この部分は短縮しました。
でも、少しでもお役に立てば、幸いです。
「完全版」には毎回100%掲載しています。
詳しくは、最後部をご覧ください。
★★
こうした自分の身の回りの小さな問題を、ぜひ皆さんで掘り起こし
てほしい。
それはきっと、いつかは自分を救うことにもつながります。
またまた言いますが、「情けは人のためならず……」……(笑)。
え?
またまた山田サン、その言葉を出してきたわけ?
……ンなことは言わないでください。
でも、そうでも言わなくては、本当にいまの日本は……(ため息を
つきながら)。
Nさん、今後とも、どうぞ、メルマガを楽しんでください。
お元気でね。
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若い女性たちよ。
どうぞお吸いなさい。
ささささ、もっともっとお吸いなさい(笑)。
そして身をもって、その影響を知って下さい。
日本は自販機王国なんです。
この狭い列島に、555万台もの自販機があるのですが、これは、
人口1人当たりで計算すると、世界一の数。
しかも、タバコ自販機の数は、なんとポストの数の3倍もあるんです。
つまり……日本中に、約62万台!
こんな冷たいロボットばかりの先進国が、ぼくは恥ずかしい。
物を買うのにさえ、人肌の温もりのない国が本当に恥ずかしい。
そして、この数の意味するところは……(省略)。
★★★
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